「小江戸」と称される観光都市、川越の街を朝から夜まで歩き回ってみましたが、古い街並みが醸す空気をのんびり楽しむのであれば、断然「朝」がお勧めです。
・体験型アトラクションがいっぱい「川越熊野神社」
・江戸より新しい「大正浪漫通り」
・これぞ小江戸「一番街商店街」
なぜか川越には「川越」の名がつく駅がいっぱいありますが(川越駅,本川越駅,川越市駅,西川越駅…)、今回は本川越駅駅舎にあるプリンスホテルを起点に川越の街散策。江戸情緒を残す、と言われる街並みを楽しむのが主目的。
体験型アトラクションがいっぱい「川越熊野神社」
途中でバテ無い様にしっかりと朝ごはんを食べてから、まずはクレアモールから大正浪漫通りへと続く裏通りを北に向かって散策開始。
さすがに駅近ということもあって高層マンションなどが立ち並ぶ合間にポツン、ポツンとある古い建物(とはいっても、さすがに江戸期という感じはしないな)を見ながら歩いていくと、最初の立ち寄り地点「熊野神社」に到着。
提灯に描かれた八咫烏が舞い、金と黒の番(?!)のジャンボ八咫烏様が鎮座するコンパクトな境内は、笹の七夕飾りや最近流行りの夏詣に因んだらしき茅の輪くぐりにガラス玉煌めくお手水舎など、すっかり夏の装い。そして観光地にある神社らしく、参加型アトラクション(!?)もいろいろ。
茅の輪くぐりには「廻り方のお作法説明シート」が用意され、銭洗弁天ではお金が洗え、さらにいろいろな「運」をお願いできる「運試し輪投げ」まで(「健康運」を願って3投し、無事聞き届けていただくことができました)。さらに本殿左手にある木々に囲まれた「むすひの庭」は、足を踏み入れると霧が立ち込め、その奥に祀られた八咫烏様からは御言葉をいただけるという不思議な空間(つまり、人感センサーでミストを吹いて、ランダムに録音メッセージが流れる、という仕組み)、と盛りだくさん。
いっぱいご利益をいただいてから、大正浪漫通りへ。
江戸より新しい「大正浪漫通り」
熊野地神社あたりから商工会議所まわりまで、250mほど伸びる「大正浪漫通り」は、古い商家などが並ぶエリア。建物としては商工会議所のビルを覗いてはどれもそれほど大きくありませんが、クラシカルな洋風石造りだったり、和建築だけど小洒落た感じのものなど、一番街商店街よりは小さめ&新しめのものが多く、だから「小江戸」ではなく「大正浪漫」なのでしょう。
裏通りとなるため車道と歩道も区切られてませんが、車通りはそれほど多くないので一番街商店街よりは安心して見歩けます。が、当然ながら「小江戸感」は乏しいです。
これぞ小江戸「一番街商店街」
古くからの建物や蔵がズラリと並ぶ一番街商店街は、まさに「小江戸川越」のメインストリート。一部はもう少し時代が下ってから建て替えられたのであろう石造りの建物もありますが、メインは大きな瓦屋根を連なる「蔵」の街並み。
これだけ大きな蔵が約500m近くにわたって立ち並ぶ様を見ると、当時の川越の繁栄ぶりが忍ばれます。
そしてそのほぼ中央ちょっと北よりから東に曲がってすぐのところにある高い木造の鐘楼が、川越のシンボル「時の鐘」。
率直に言って高さを除くと普通の鐘楼だし、高いといってもランドマークとして離れた場所からも見えるほど高いわけではなく、上に登って周囲を見渡せるわけでもなく、時間毎に鐘は鳴るけど全自動なので「鐘衝きさん」がいるわけですらなく、その根本にも簡単な説明書きと薬師様・お稲荷さんがあるだけ。
でもなぜか人が集まる、不思議だけど小江戸川越の象徴的存在です。
このヘンを歩いた時は、まだ朝9時前。ほとんどの「蔵」がいろいろなお店に改装されていましたがどれもまだ開店時間前だからか、観光客はほとんどおらず、車通りすらまだ疎ら。おかげで人混みや騒音などに煩わされることなく、ゆっくりと江戸を思わせる(とされる…でもこんな風景を東京で見たことは無いかも…)街並みを見て歩き、そのまま川越氷川神社へ向かいました。
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